世界の水事情
日本の水道は、横浜市に近代水道が設置されて以来110年余りが経過し、
現在の水道法が制定されてから約半世紀が経ちました。
日本の水道普及率は約98%
ほとんどの地域で蛇口をひねれば水が出ます。
また安心して飲むこともできます。
しかし、世界では60億人のうち約30億人は安全な水を飲めていません。
また、水の供給や衛生設備が不十分なことが原因で死亡する人々の数は、
毎年220万人以上にもなるといいます。
安全でない水や不十分な衛生設備に関連する病気で、
子供達が8秒に一人ずつの割合で死亡しているそうです。
いくつかの国を例に挙げてみます。
【エチオピア】
世界で最も水道が普及していない国の一つです。
水道普及率24% で、7000万人のうち小川や泉の水を
汲んで使っている人の数は4500万人にのぼるそうです。
大人一人、1日約2リットルしか使えない生活を余儀なくされているそうです。
(500ミリリットルのペットボトル約4本分)
【ケニア】
地方では家の敷地内に井戸のある家もありますが、
ほとんどの人は毎日川から水を汲んで来ます。
雨になると、雨水を集めるために急いで屋根の雨どいの下にバケツを置きます。
煮沸した水を飲料用にする家もあれば、煮沸せずに飲む家もあるそうです。
【タンザニア】
水道水が普及されている所でも水道水をそのまま飲むことは危険です。
料理や飲み水は、まず濾過器を通してその後煮沸して消毒してから使うそうです。
しかし田舎の方では井戸で水を汲んでそれを濾過・煮沸消毒なしで使っているそうです。
ちなみに中国では、お茶文化が進んでいる為、 蛇口から直接
お茶が出るお茶のラインが引かれているところもあるらしいとか?
私たちは、蛇口をひねれば水が出る生活を当たり前のように
送っていますが、家から何キロも離れた所に水を汲みに
行かなければならない人々がたくさんいます。
水は私達にとってとても大切です。
また、自然にとってもなくてはならないとても大切なものです。
水への感謝の気持ちを忘れず、無駄にすることなく大切にしたいと思います。
(関連記事)