水質汚染~きれいな水に戻るまで~
私たちの生活に無くてはならない水ですが、
その一方毎日の暮らしの中で一人当たり毎日約200~300リットルの水を生活排水として使用しています。
(生活排水とは、トイレ、台所、風呂、洗濯など日常生活からの排水のことで、トイレの排水を除いたものを生活雑排水といいます。)
水がどんどん汚れてしまう原因の約70%が家庭からの生活排水と言われています。
中でも、炊事から出る使用済みの油や洗濯に使う洗剤などが水を汚す原因とも言われています。
一度汚された水は、なかなかきれいな水には戻りません。
きれいな水を汚すのは一瞬でも、汚れてしまった水をきれいな水に回復させるのは大変なことです。
では汚れた水をきれいにする為にはいったいどれくらいの水が必要なのでしょうか?
魚が住めるまでのきれいな水に戻そうとした場合の例です。
この表を見ても一度汚れてしまった水がきれいになるのには、こんなにたくさんの水が必要という事に驚きます。
家庭でできる生活排水対策として、お皿に残った油や食べものの残りカスなどは紙でふき取る、
洗剤やシャンプーは適量以上に使いすぎないようにするなど、
どんな小さなことでも生活の中で一人ひとりが意識することによって私達の大切なお水は守られていくのだと思います。
※BOD ・・・ 水中の有機物が微生物の働きによって分解されるときに消費される酸素の量のことで、
河川の有機汚濁を測る代表的な指標。