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飲料水器で幼児がやけど 

東京新聞 WEB (2007/9/19)

経済産業省は19日、飲料水販売のアクアクララ(東京)が輸入、家庭などにレンタルしている飲料水器の蛇口に不具合があり、 幼児が重症のやけどを負うなどの事故が3件発生したと発表した。
同社は利用者にダイレクトメールなどを通じて注意を呼びかけるとともに、全国で対象商品26万台について無償点検・改修を実施する。

経産省によると、事故は今年7月に兵庫県で発生。生後10ヶ月の幼児が飲料水器に触れた際、 誤って蛇口が開くのを防ぐチャイルドロック機能が働かず、熱湯が出て手をやけどした。ほかにも軽症を伴う事故が2件あった。

経産省は、飲料水器の利用者に対し、子供が手を触れないよう注意するとともに、アクアクララに点検を依頼するよう呼びかけている。

 

世界の海水をろ過

工業化と人口増加が進む中国や、原油高で潤う中東などで、海水を原料とした造水向上の建設が増えています。国連開発計画の 「人間開発報告書2006」によると、現在、世界の43ヶ国の約7億人が水不足で不自由を強いられているそうです。
水不足が世界的に深刻化するなか、日本メーカーの技術が問題解決に一役買っている、そんな記事が掲載されいたのでご紹介いたします。

朝日新聞 2007年9月11日

(抜粋記事)

日本企業がシェア5割

「数年前まで水道が使えるのは3日に1日。今は改善したが、毎日6時間止まる。」北アフリカ・ アルジェリアの駐日公使アブデルラニ・シェリアフさん(46)は母国の水事情の厳しさを訴える。
同国は雨が少ないうえに水道インフラも不完全なため、政府が03年から海水淡水化施設の建設を始めた。 地中海沿いの人口90万人の都市ベニサフでは100万人分以上にあたる日量20万立方メートルの飲み水をつくる施設の建設が進む。 来年稼動の予定だ。「ほかにも10以上の計画がある」という。
その施設の心臓部が、海水をこし、真水にする高機能ろ過膜「逆浸透膜」。製造・販売したのは日東電工と子会社のハイドロネーティクスだ。
この膜は、厚さ0.2マイクロメートル(1マイクロメートルは千分の1ミリ)の合成プラスチックの層に、 肉眼では見えない穴が無数に開き、水分子だけを通す。海水の塩分を世界最高の99.8%、微細な有機物や発がん性物質は完全に取り除く。

新市場中国では廃水も

海水を淡水化する方法としては、以前は熱して水分だけ取り出す蒸発法が主流だった。 世界でもっとも淡水化施設が多い中近東では火力発電所と併設した施設が多い。石油で発電し、その熱や電力で海水を蒸留する工場だ。

蒸発法では、維持管理が簡単で電力コストが安い利点があった。だが涼しい時期や夜間は発電量を抑えるため、 造水量も連動して減ってしまう。00年前後からは、技術が進みコストが下がった濾過膜方式の採用が増えた。
淡水化用の濾過膜はもともと米国生まれ。日本では工場廃水などの公害対策で開発が始まり、70年代に引き合いが増えた。
しかし対策が一巡すると需要が激減し、日東電工では事業撤退もささやかれた。2度目の絶頂や80年代の半導体活況期。 半導体製造過程で必要な不純物ゼロの「超純水」をつくる膜が売れた。
そして今、世界的な水需要の高まりを受け3度目の成長期を迎えた。新市場として注目を集めているのは中国だ。
10%前後の経済成長を続けるには毎年新たに日量400万立方メートルの水が必要とされ、「海水淡水化だけでなく、 廃水を再利用する分野で需要が相当拡大してくる」とみられている。
中国は廃水の水質汚染が深刻なため、日東電工は過酷な使用条件にたえる中国専用膜も開発。

 

地下水は年1回、水質検査を

朝日新聞の「生活面」、気になる飲み水シリーズ最終回。

「水道水から人を遠ざけている原因は、浄水場のろ過方法にある」
こう指摘し続けるのは信州大学の中本信忠教授。
気になる中身を、朝日新聞から一部を抜粋してご紹介いたします。

 

朝日新聞 2007/9/1掲載

(抜粋記事)

地下水は年1回、水質検査を

大量の薬品を使う急速ろ過方式ではなく、 微生物など自然の力で汚れを分解する緩速ろ過方式の普及を訴える。ただ、 同方式の浄水量は現在約3%だ。
ところで、自然の力といえば、緯度や湧き水などの地下水。容器に入れる人達が行列になるほど人気の場所もある。
しかし、自治体などが水質を管理するのはごく一部だ。06年9月には、宮城県内で自宅の井戸水を飲んだ男児が「乳児ボツリヌス症」 で呼吸不全になった。幸い回復したが、県が井戸を調査すると、その他の雑菌の数値も高かった。壁の亀裂から菌が侵入したとみ られている。
全国の井戸は推定約92万箇所。水質検査の結果が判明しているのは、5.8%の5万4千箇所だけだ。法律上の義務はないが、低い水準だ。 地下水の注意点は?
地下水汚染で深刻なのが、乳児の酸素欠乏症の原因にもなる硝酸性窒素だ。農地で使い続けた窒素肥料が土壌に残留し、地下水に混ざる。 05年度に環境省が4122箇所の井戸を調べると、84%から検出。環境基準を超えた場所も4.2%あった。水田地帯より、 肥料を多用する畑作地帯や牧草を育てる酪農地帯の方が高濃度のようだ。
井戸野水質検査は業者に頼める。費用は数千円~1万円だ。自分で試せる簡易型なら千円台の商品もある。宮城県の担当者は 「費用を惜しまず、年1回は実施して欲しい。特に乳幼児には点検済みの水を」。
旅行先で見つけた湧き水など、自分で水質を調べにくい場合もある。 国内2千箇所以上の湧き水をたずねたという紀行写真家南正時さん(61)のルールは、ぬるくないか異臭が無いか確認し、 少しずつ飲むこと。地元の人の評判も大切だ。持ち帰るなら容器に空気が入らないようにいっぱいに入れる。雑菌の繁殖を防ぐためという。
安心して飲める水こそ、おいしい水のはずだ。

 

ミネラルウォーターどう飲む?

朝日新聞の「生活面」、気になる飲み水シリーズ第5回。

ボトルに入ったミネラルウォーター。一昔前までは、ガソリンよりも高い「水を買う」なんていうことに驚きと抵抗を感じていましたよね。 でも今では、とても身近な存在になりました。
ミネラルウォーターについて、朝日新聞掲載の一部を抜粋してご紹介いたします。

 

朝日新聞 2007/8/31掲載

(抜粋記事)

硬度別に、さまざまな使い道

ミネラルウォーターの売れ行きは右肩上がり。06年の国内生産量と輸入量は235万リットルで、10年前の3.7倍に増えている。 国民1人が1ヶ月に平均1.5リットルずつ飲んでいる計算になる。
しかし、値段は水道水の千倍するものもある。せっかくなら特徴を知り、効果的に使いたい。その目安のひとつが、 カルシウムとマグネシウムの量を示す硬度だ。国産は硬度60以下の軟水が大半だが、欧米産は120以上の硬水が多い。
一般的に軟水は口当たりがよく、炊飯を含めた和食の料理に合う。一方、カルシウムには肉をやわらかくする効果があるため、 ビーフシチューなどには硬度300以下程度の硬水がいいと言われる。
高度の計算は案外、簡単だ。商品に表記された栄養成分を見て、1リットル中のカルシウム量の2.5倍とマグネシウム量の4. 1倍を足せばいい。例えばともに10mgなら硬度は66になる。
そこで気付くのが、国産に軟水が多いということはミネラルが少ないということ。水道水の方がミネラルが多い場合もある。 つまり国産を買うことは、ミネラルではなく、美味しさを求めること。そう理解した方がいいかも知れない。

ダイエット中などで栄養が不足しがちなとき、ミネラルを補おうと、硬度1000を越す非常に「硬い」水を飲む人もいる。 こうした水なら、毎日2~3リットル飲めば、数字上はカルシウムなどの1日の摂取基準を満たすこともできる。だが、 厚生労働省生活習慣病対策室は「栄養摂取の基本は様々な食品を食べること」と指摘する。また、硬水は飲みなれていない人や乳幼児の場合、 おなかをこわすことがあるので要注意だ。

浄水器、求める効果明確に

朝日新聞掲載の「生活面」、気になる飲み水シリーズ第4回。

「危ない」貯水槽は、清掃するのが現実的な対処法。でも、手間いらずは浄水器かも知れない!?
朝日新聞掲載の一部を抜粋してご紹介いたします。

 

朝日新聞より 2007/8/30掲載

浄水器の使い方は?

浄水器、全国の世帯普及率は34%だが、大阪府は47%、東京都は42%と高く、 大都市圏での水道水への不安が普及率につながっている可能性がうかがえる。
「活性炭が効く!」「有害物質を完全除去」「水で健康生活を」。店頭には、様々な効果を訴える浄水器が並ぶ。蛇口に取付けるものや、 据え置きタンクに専用の蛇口をつけるものなど、種類も豊富。数千円から10万円以上と値段も幅がある。
同志社女子大学の左巻健男教授の勧める選び方は、自分が求める「効果」をはっきりさせること。 カルキ臭やカビ臭対策なら活性炭を使ったシンプルなもので十分だ。がんの原因物質といわれるトリハロメタンにも活性炭。鉄分除去なら、 化学繊維の中空糸膜を使ったものを。海水を真水にする逆浸透膜式を使った商品は、 ミネラル分がほとんど除去されてしまうことを覚えておこう。
ただ、問題がある商品も少なくない。国民生活センターには「ひざ痛に効くといわれたが効かない」 「交換カートリッジを買いたいが販売元に連絡がつかない」などの苦情が寄せられている。その数、毎年約1万件。 浄水器協会の植田尚孝専務理事は「浄水器は不要物質を除去するもの。特別な効果を加える能力は無い」と言い切る。

 

水道管から直接給水も手

朝日新聞掲載の「生活面」、気になる飲み水シリーズ第3回。

危ない貯水槽、見つけたらどうすればいいのか、
朝日新聞掲載の一部を抜粋してご紹介いたします。

 

朝日新聞より 2007/8/29掲載

(抜粋記事)

汚れた貯水槽にどう対応?

「危ない」貯水槽を見分けるポイントは建築年と外側の汚れだった。では、見つけた後、どう対応すればいいのだろう。
まず、蛇口の水の水質検査キットが数百~千円程度で販売されている。試薬入りの小さな袋に水を入れ、 数分後の色の変化で塩素濃度や鉄や鉛の含有量が分かる。そして清掃だ。業者だと通常、 水を抜いてブラシや高圧洗浄機で汚れを落として水を入れ直す。小規模貯水槽なら半日程度だ。作業中は基本的に断水。 費用は5立方メートル(5トン)の水槽で3~5万円だ。
安くは無いので、自分で清掃する人もいるようだ。ただ、衛生面が不安なら信頼できる業者に頼んだ方がいい。

ところで、貯水槽の不安を一気に解決する汚れた貯水槽にどう対応?
方法が実はある。建物内の配管と水道本管
を、貯水槽を経由せずに直接つなぐ「造圧直
結給水方式」だ。管理の手間やスペースが
必要な貯水槽を敬遠する所有者と、浄水場
できれいにした水を貯水槽で汚されたくない
水道供給側の狙いが重なり、近年増えつつ
ある。だが、直結方式の最大の欠点は切替
費用が高額なことだ。
規模にもよるが、100万円から数百万円かか
る。また、震災などで水道が途絶えた場合、
貯水槽があれば数日はしのげたという例も
ある。防災の観点からは、やや弱点がある。
「貯水槽をきちんと管理して使う方法が安全
で安心」という意見もある。

 

自宅の貯水槽、見てみよう

朝日新聞掲載の「生活面」、気になる飲み水シリーズ第2回。

暮らしの水についてのショッキングな問題「貯水槽管理」について、
朝日新聞掲載の一部を抜粋してご紹介いたします。

 

朝日新聞より 2007/8/28掲載

(抜粋記事)

要注意の貯水槽は?

法規制の無い10立方メートル以下の貯水槽の
点検率はわずか3%。要注意の貯水槽内部が汚い場合もある。
「危ない」貯水槽はどこにあるのか。
まず、小規模貯水槽がある集合住宅の規模は
20~30戸以下だ。そして、建物の建築年が
74年以前なら要注意といえる。
75年の法改正で、貯水槽を設置する際、
外壁全てを点検可能な構造にすることが義務
付けられた。だが、74年以前の建物の場合、
地下に埋め込んでいるケースが多い。
壁を外から見れず、ひび割れができ汚水や
雑菌が入っても気づきにくい。
一度、自分が住んでいる建物の貯水槽を見て
みよう。外側からでもいい。
上部がこのはやコケに覆われていたり、近くに
ゴミが溜まっていたりすれば黄色信号だ。
外側の管理に無頓着な所有者なら、内側も汚
いと疑った方がいい。

 

どこにあるの貯水槽?

建物の1階で貯水槽や受水槽とかかれた立方体の容器。見当たらなければ、おそらくは地下室。

どこに注意すればいい?

所有者や管理組合に、見せてもらえるよう頼んでみよう。すぐに応じてもらえないようなら、
清掃管理していない可能性が高い。
また、空き家の多い建物や、シーズンオフのリゾートマンション、入居者の減った社宅などは
貯水槽の管理が行き届いていないケースが高いそうです。

 

赤錆だらけの貯水槽?

マンション、アパートなどの集合住宅や、飲食店など水道使用量が多い所に
設置されている「貯水槽」。

水道法では、年1回の点検・清掃が義務付けられていますが、対象なのは
10立方メートル(10トン)以上の貯水槽のみ。
数年前には、貯水槽の管理不足から、藻の発生や、赤サビ、虫やネズミの死骸などが
混入しているなど、問題が大きく取り上げられた時期もありましたね。

さて、朝日新聞掲載の「生活」面で、『気になる飲み水』シリーズを計6回掲載するようです。
日常的に飲んだり使用している水についてのショッキングな問題。
今回は新聞掲載の一部を抜粋してご紹介いたします。

 

朝日新聞 2007/8/27掲載

(抜粋記事)

4年ぶりに入った貯水槽。赤錆だらけだった。

貯水槽は全国に約110万箇所ある。しかし水道法で年1回の点検・ 清掃が
義務付けられているのは10立方メートル超の約21万施設のみ。
10立方メートル以下の「小規模貯水槽」 約89万施設の管理は基本的には
所有者任せだ。
国の05年度の調査では、小規模貯水槽の点検率は3%。
横浜市で清掃業を営む吉村さんは「何年も貯水槽を見ていない所有者もいるはず。
相当な汚れのはずだ」と指摘する。

05年度、麻布大学の早川教授らが全国1万2千箇所の貯水槽を調べると、
衝撃的な報告が相次いだ。
ふたを覆うナメクジやカメムシ、 貯水槽の真上を通る汚水管、緑色の藻に覆われた
飲み水・・・・・。「問題物件」は、約千件8.5%に上った。
だが、実際にはもっと多い可能性が指摘されている。

早川教授は警告する。「自分の飲む水がどんな経路をたどって蛇口まで来ているのか、
もっと興味を持った方がいい」

2006年 水質状況ランキング

国土交通省は21日、全国166の1級河川について、2006年の水質状況ランキングを発表しました。

水質は、微生物が消費する酸素量を示すBOD(生物化学的酸素要求量)を指標に評価し、
ベスト1には、3年連続で北海道の尻別川、沙流川、そして同じく北海道の後志利別川、鵡川が2年連続。そして8年ぶりの黒部川(富山)や、 安倍川(静岡)など計9河川が並びました。
このうち4河川は北海道が占めています。

一方、ワースト1は、前年に続き大和川(大阪、奈良)、同2は綾瀬川(埼玉、東京)、同3は鶴見川(神奈川)という結果になりました。

●水質1位河川 「地方名/河川名(水系名)/都道府県名」

北海道 / 尻別川     (尻別川水系)    北海道
北海道 / 後志利別川  (後志利別川水系) 北海道
北海道 / 鵡川       (鵡川水系)      北海道
北海道 / 沙流川     (沙流川水系)    北海道
北陸   / 黒部川     (黒部川水系)    富山
中部   / 安倍川     (安倍川水系)    静岡
中部   / 宮川       (宮川水系)      三重
中国   / 高津川     (高津川水系)    島根
九州   / 川辺川     (球磨川水系)    熊本

●水質下位5河川 「順位/地方名/河川名(水系名)/都道府県」

1位 近畿 / 大和川   (大和川水系)    大阪、奈良
2位 関東 / 綾瀬川   (利根川水系)    埼玉、東京
3位 関東 / 鶴見川   (鶴見川水系)    神奈川
4位 関東 / 中川     (利根川水系)    埼玉、東京
5位 近畿 / 猪名川   (淀川水系)      大阪、兵庫

日本のミネラルウォーター生産地ってどこ?

コンビニやスーパーなどで当たり前に売られているペットボトル入りの飲み水。海外のお洒落な感じのミネラルウォーターから、 日本産の和テイストな物まで、幅広い銘柄の商品が気軽に買えるようになりました。
ところで、日本のミネラルウォーターって、一体どこが生産地だかご存知ですか? ここに大変興味深い記事が掲載されていたのでご紹介いたします。さぁ、国内有数の産地はどこだか当ててみてください。

≫ 「日本のミネラルウォーター生産地ってどこ?」の続きを見る

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