活性炭などで汚染水ろ過 東電が検討
2011年3月30日(水) 毎日新聞
◆濃度100分の1以下に
(記事抜粋)
東京電力福島第1原発1~3号機のタービン建屋地下や周辺のトレンチにたまっている汚染水について、東電は活性炭など吸着剤を使い高濃度の放射性物質をろ過する、新たな処理対策の検討を始めた。多量の水を移し替える作業により、移送先にも汚染が拡大するのを食い止める狙いだ。
吸着剤は、セシウムなどの汚染水に含まれる放射性物質を吸着し、濃度を100分の1~1000分の1に下げる。これにより、増え続ける水の排出先の選択肢を広げるほか、濃度の高い汚染水の移送先で室内の線量が高まり、作業に支障が生じることを避ける狙いがある。今回の汚染水と同じ条件で行った実験は過去になく、活性炭など複数の種類の吸着剤で、有効性を調べる実験をすでに始めているという。
東電は「今回ほど線量が高い水を処理した経験がない。(水を放出せず)発電所の中で再利用したり、廃棄物処理建屋で保管し続けることも検討している」としている。
投稿者 アクアス総研 : 2011年3月31日 13:19