京都市の鉛水道管交換助成伸びず
京都新聞 2008年9月29日(月)
(抜粋記事)
京都市上下水道局が昨年度から始めた鉛製給水管取り換え工事助成の利用が、 昨年度と同様に伸び悩み、目標の年間200件に対し本年度も8月末でわずか7件にとどまっていることが28日分かった。 鉛が水に溶け出る可能性もあり、取り換えが急がれるが、工事費の個人負担の大きさが影響しているとみられる。市は10月中旬から、 対象家庭全戸に制度をPRする「異例」のはがきを送ることを決めた。
取り換えは、1985年以前に建てられた住宅のうち、鉛管を使っている約2000軒の水道メーターから蛇口までが対象。 長時間水道を使わなかった場合、鉛管から水道水に鉛が溶け出し、厚労省の水質基準(水道水1リットル当たり0・01ミリグラム) を超える恐れもあるという。
市は07年6月、取り換え工事に対し5万円を上限に工事費の半額を補助する制度を創設。毎年度200件分の予算を確保し、 17年度までに全管をビニール管などに換える計画を立てた。
しかし、工事は床を撤去するなど大掛かりになる場合も多く、中には工事費が20万円以上かかるケースもあるという。 各戸を個別に訪問するなど取り換えを促しているが、昨年度の助成件数は20件にとどまった。
同局は、助成制度を知らせるためはがきを送付し、「財政が厳しく、これ以上補助を増やせないが、安全のため積極的に取り換えてほしい」 と呼び掛けていくという。
全国各地の自治体で、
鉛製給水管取り換え工事の助成制度は行われているようですね。
鉛製給水管でお悩みの方は、一度お住まいの自治体では助成制度がどのようになっているのか調べてみるのもいいかもしれませんね。