久留米・竹野地区の水道水からシアン化合物検出 69世帯の給水一時停止
毎日新聞 2008年7月5日(土)
(抜粋記事)
久留米市は同市田主丸町竹野地区の簡易水道から基準値の4・8倍のシアン化合物が検出されたとして、 4日正午から地区の69世帯の給水を停止した。同日再調査した結果、基準値を下回り、同日午後9時に給水を再開した。 体の不調などを訴える住民は出ていないという。
同市水道ガス部によると、基準値を超えたのは同地区の三明寺浄水場から供給を受けている民家の水道水。 2日の定期検査で採取した民家の水から、通常は検出されないシアン化合物が1リットル中0・006ミリグラム(国の基準値は0・ 01ミリグラム以下)が検出され、翌3日に再検査したところ0・0477ミリグラムを検出し、基準値を超えた。
このため、給水を止め、浄水場の沈殿池や配水池、給水民家など計14カ所を再び調査した。その結果、 2戸の民家の水道水から基準値以下の0・0005ミリグラムと0・0006ミリグラムが検出されたが、それ以外は未検出だった。 今後1週間は毎日、配水池と民家の水道水の検査を続ける。
シアン化合物は毒性が強く、農薬などにも含まれ、メッキ工場で使われるという。同部で、水道水に混入した原因を調べている。
同部は給水停止後、同地区の集会所などに給水車を派遣し、水を供給した
「シアン化合物」あまり聞きなれないこの言葉、言い換えると実は「青酸化合物」。
給水停止という早期対応で事なきを得ましたが、水道水への混入の原因究明が
急がれているようです。