ミネラル水輸入35%増
朝日新聞 2007/10/1 経済面
(抜粋記事)
06年、国内生産も過去最高
ミネラルウォーターの輸入が増え続けている。税関当局のまとめによると、 昨年1年間の全国の輸入量は約55万キロリットル(前年比35%増)と過去最高を記録し、 今年1~6月も約30万キロリットル(前年同期比11%増)で昨年を上回るペース。
濃く散水も増産が続いており、業界団体は「健康の高まりを背景に家庭向け市場が拡大している」と分析している。
税関当局によると、昨年1年間の輸入金額も約371億円(前年比41%増)と過去最高を記録。輸入量・ 金額ともに10年前の約4倍に増えた。
今年1~6月の輸入先は33カ国で、フランスが輸入量の約67%と圧倒的なトップ。横浜税関は 「フランス産のブランドイメージが日本人に受け入れられているため」とみている。2位以下は米国(24%)、カナダ(2%)、 イタリア(2%)と続く。
飲料水メーカーなど約80社でつくる「日本ミネラルウォーター協会」によると、 国内の生産量も昨年1年間で約180万キロリットル(前年比26%増)、出荷額は1491億円(同30% 増)とともに過去最高を記録した。
同協会は「輸入水は500ミリリットル入りペットボトルなどの小型容器が中心。 国産水はスーパーでの2リットルボトルなど大型容器中心と、すみ分けができている」と話す。
同協会によると、昨年の日本人1人あたりの年間消費量は約18リットルで、10年前の3.7倍、20年前の26.3倍に増加した。
しかし、欧州の大量消費国に比べればまだ10分の1程度。同協会は「消費量が伸びていく余地がある」と期待している。