浄水器、求める効果明確に
朝日新聞掲載の「生活面」、気になる飲み水シリーズ第4回。
「危ない」貯水槽は、清掃するのが現実的な対処法。でも、手間いらずは浄水器かも知れない!?
朝日新聞掲載の一部を抜粋してご紹介いたします。
朝日新聞より 2007/8/30掲載
浄水器の使い方は?
浄水器、全国の世帯普及率は34%だが、大阪府は47%、東京都は42%と高く、 大都市圏での水道水への不安が普及率につながっている可能性がうかがえる。
「活性炭が効く!」「有害物質を完全除去」「水で健康生活を」。店頭には、様々な効果を訴える浄水器が並ぶ。蛇口に取付けるものや、 据え置きタンクに専用の蛇口をつけるものなど、種類も豊富。数千円から10万円以上と値段も幅がある。
同志社女子大学の左巻健男教授の勧める選び方は、自分が求める「効果」をはっきりさせること。 カルキ臭やカビ臭対策なら活性炭を使ったシンプルなもので十分だ。がんの原因物質といわれるトリハロメタンにも活性炭。鉄分除去なら、 化学繊維の中空糸膜を使ったものを。海水を真水にする逆浸透膜式を使った商品は、 ミネラル分がほとんど除去されてしまうことを覚えておこう。
ただ、問題がある商品も少なくない。国民生活センターには「ひざ痛に効くといわれたが効かない」 「交換カートリッジを買いたいが販売元に連絡がつかない」などの苦情が寄せられている。その数、毎年約1万件。 浄水器協会の植田尚孝専務理事は「浄水器は不要物質を除去するもの。特別な効果を加える能力は無い」と言い切る。