赤錆だらけの貯水槽?
マンション、アパートなどの集合住宅や、飲食店など水道使用量が多い所に
設置されている「貯水槽」。
水道法では、年1回の点検・清掃が義務付けられていますが、対象なのは
10立方メートル(10トン)以上の貯水槽のみ。
数年前には、貯水槽の管理不足から、藻の発生や、赤サビ、虫やネズミの死骸などが
混入しているなど、問題が大きく取り上げられた時期もありましたね。
さて、朝日新聞掲載の「生活」面で、『気になる飲み水』シリーズを計6回掲載するようです。
日常的に飲んだり使用している水についてのショッキングな問題。
今回は新聞掲載の一部を抜粋してご紹介いたします。
朝日新聞 2007/8/27掲載
(抜粋記事)
4年ぶりに入った貯水槽。赤錆だらけだった。
貯水槽は全国に約110万箇所ある。しかし水道法で年1回の点検・ 清掃が
義務付けられているのは10立方メートル超の約21万施設のみ。
10立方メートル以下の「小規模貯水槽」 約89万施設の管理は基本的には
所有者任せだ。
国の05年度の調査では、小規模貯水槽の点検率は3%。
横浜市で清掃業を営む吉村さんは「何年も貯水槽を見ていない所有者もいるはず。
相当な汚れのはずだ」と指摘する。
05年度、麻布大学の早川教授らが全国1万2千箇所の貯水槽を調べると、
衝撃的な報告が相次いだ。
ふたを覆うナメクジやカメムシ、 貯水槽の真上を通る汚水管、緑色の藻に覆われた
飲み水・・・・・。「問題物件」は、約千件8.5%に上った。
だが、実際にはもっと多い可能性が指摘されている。早川教授は警告する。「自分の飲む水がどんな経路をたどって蛇口まで来ているのか、
もっと興味を持った方がいい」