バーチャルウォーター、、、知ってる?
いまでは耳なじみとなったVR(バーチャル・リアリティ)。
バーチャルとは、空間や体験、実体を伴わないさま、仮想的、疑似的なさまなどを意味します。
他にも、バーチャル〇〇という言葉がたくさんありますが、『バーチャルウォーター』という言葉を聞いたことがありますか?
『バーチャルウォーター』とは、食料を輸入した際に間接的に輸入している水資源量のこと。
このバーチャルウォーターという言葉が、環境問題に関する言葉として注目されている理由は、世界の水問題。
途上国では、自分たちの生活に必要な水を十分に確保できない中で、輸出する農作物を生産するために自国の水資源を多く消費している現状があるようです。
例えば、日本で5本のトウモロコシを生産するのにおおよそ434リットルの水が必要ですが、これを海外から輸入した場合、生産に必要な434リットル分の水を日本国内で使わずに済んでいるということになります。
そこで、ちょっと計算をしてみました。朝ごはんを例に見ていきましょう!
・炊いた白米 1杯
・茄子と豆腐の味噌汁 1杯
・目玉焼き 1つ
・ヨーグルト 1個
・食後のコーヒー 1杯
さて、この朝食に使用した食材をすべて海外から輸入した場合、生産に必要な水の量はどのくらいになると思いますか?
正解は、、、
おおよそ1,200リットル。
1,200リットルというと、200リットルのお風呂6杯分です。
1食だけで見ても、結構な水の量ですよね。
飲むだけ、浴びるだけ、と思いがちな水ですが、意外なところでもたくさんの水が使われていることがわかりました。
直接使用する水を大切に使っていくことはもちろんですが、間接的に使用している水がどのような背景で作られたのかを皆が少しずつ意識してみると、水問題解決の一歩に繋がるかもしれません。
(参考Webサイト)
ゲームであそぶSDGs研修 https://www.projectdesign.co.jp/sdgs/virtual-water/
環境省「仮想水計算機」 https://www.env.go.jp/water/virtual_water/kyouzai.html