水温の変化による魚への影響
基本的に魚は外気温の変化に応じて体温が変化する変温動物と呼ばれています。
自分の意志で体温調節が出来る恒温動物と違って、変温動物である魚は、自分では体温調節が出来ないので周りの水温とほぼ同じ体温で過ごしており、水温の変化にとても敏感のようです。
一般に魚は、体の側面にある側線に沿って存在する「側線ウロコ」で水流の圧量を感じ取り、流れの速さと方向を知り、さらに温度や塩分濃度を探知しています。多くの魚は0.05℃程度の水温の変化を感知できるほど敏感なのだとか。
例えば魚にとって1℃の変化は、人間にとって10℃の変化に相当するといわれるほど。
魚は周囲の温度変化によって季節を感じ取り、水温が低い状態から上昇すると、冬が終わり春が来たと察知し盛んに餌を食べ始め、ところが春先でも前日より水温が下がれば冬が来ると勘違いして餌を食べなくなるようです。
きっと、水温の変化は魚にとってかなり影響しているのでしょう。
気象庁によると、世界の海面水温は100年あたりで0.56度の推移で上昇しています。海面水温や表層水温の長期的な上昇傾向には、地球温暖化の影響が現れている可能性が高いといわれています。
(参考Webサイト)
「2℃の違い」を知る絵本/FISHING JAPAN
投稿者 アクアス総研 : 2022年10月14日 16:11