廃プラの行き着くところ
プラスチックゴミ リサイクルの真実
ニュースを見ていて、衝撃を受けた。
ベトナムの首都ハノイから車で30分ほどの場所にあるミンカイ村。そこは、ゴミというゴミに埋もれてしまっている村の映像が映し出されました。
かつては農村だったこの村が、今では世界中から集まったプラスチックゴミに埋もれています。石油価格が高騰するとともに、プラスチックも高値で取引されるようになったことから、農業からリサイクル業にシフトする人が増えたのだそうです。
今では、住民の約8割がリサイクル業で生計を立てていて、平均月収は一般的なベトナム人の10倍から20倍と高額というから驚きです。
ところで、集められるプラスチックの中には、日本から違法に輸入されているプラスチックごみもあるといいます。リサイクルできない不純物を2%含むものは違法という中、分別されず汚いゴミのままのものも。
これらの再利用することができないゴミは、焼却されたり、川に不法投棄され、海へと流れ出てしまっているとのことでした。今、問題になっている海洋汚染は、ゴミをゴミ箱に入れるだけでは解決しない現実を目の当たりにした瞬間でもありました。
日本の年間プラスチック排出量は約900万トン!そのうちリサイクルに回されるのが23%なのだそうです。58%にもおよぶ大半のプラスチックゴミが焼却処理されているという事実にも驚きますが、そのリサイクルされるゴミの6%が東南アジアなどの海外に輸出されているのです。
その中に今回のニュースで放映されたような「違法」なゴミがどれほどあるのか、、、。
リサイクルできないゴミのようなものは、川に不法投棄され海洋へ流れ出るという負のサイクルがあることを知りました。
「ゴミはゴミ箱へ」だけでは解決しない問題。
いま日本国内でも、スターバックスやデニーズなどをはじめプラスチックストローの扱いを中止したり、ビニール袋を廃止または紙袋への転換などの取り組みが進められているようです。でもやはり、それでも暮らしを便利にしてくれるプラスチックはなくなりません。
消費者として、プラスチックを購入・消費しない選択。そしてセントラル浄水器メーカーとして、プラスチック製品を使わない選択。をこれからもどんどん進めていきたいと思った瞬間でした。