森林は「自然のダム」
森林は大量の水を保ち水源になるので「自然のダム」とも言われています。
土の中にいる虫や微生物が、落ち葉などの養分を求めて動きまわります。そして土に隙間ができます。また、木の根が伸びることで同じように土に隙間が生じます。
このようにできた隙間に、雨や雪解け水がしみ込み、多くの水が貯えられます。
特にブナは柔軟で豪雪に耐え、土の落葉層にも大量の水が貯えられていることから「天然の水がめ」とも呼ばれています。
森が荒れると保水力も落ち雨は一挙に流れ出します。
土石流の鉄砲水が襲い大洪水になってしまい貯水も治水も困難になります。
森が水を貯えることで洪水や土砂崩れを防ぎ、様々な役割を果たしているのです。
こうした水の役割を水源涵養(かんよう)機能や土壌保持機能と言います。
しかし今、世界では森林がもの凄いスピードで減少しており、
1秒間にテニスコート20面分の森が失われているとも言われています。
私たちは水道の蛇口をひねれば水が出てくるとても恵まれた生活をしています。
この恵まれた生活も森林のこうした役割のおかげです。
大切な森林「自然のダム」を守って行く為には、私たち自身も資源を大切にする気持ちを持ち、何かできることはあるのではないか?と思います。
投稿者 アクアス総研 : 2011年12月 1日 16:39