水で電池!?
私たちの身近にある『電池』。
この電池の歴史は古く、一番古いといわれているモノでは、今から
2000年以上も前に作られていた「バクダッド電池」といわれるもので、
バクダッド(イラクの首都)郊外の遺跡から発見され、金銀の装飾用に
この電池が使われていたようです。
そして今から約200年前にイタリアの生物学者、ボルタによって
発明された「ボルタ電池」から歴史は始まったと言われています。
ちなみに電圧の単位:V 「ボルト」の名前の由来は、「ボルタ」から
来ているそうです。
現在では、乾電池やリチウム電池・太陽電池などの様々な種類があります。
そして最近では、日本協能電子㈱という会社から『水電池』(非常用水電池 ・
NoPoPo(ノポポ))という電池が開発・発売され、注目を集めているようです。
この水電池ですが、主に小型ライトや小型ラジオなどに使用する非常用としての
電池で、見た目はどこにでも売られている普通の乾電池のようなのですが、実はこれは乾電池ではなく、
水を入れることによってはじめて使えるようになるという電池なのです。
仕組みは、マグネシウム(-)と炭素(+)の間に、塩分を含んだ活性炭を挟み込み、発電するというもの。活性炭に水を入れることで、
それぞれの素材からイオンが溶け出し、-から+に移動することで電気が発生するそうです。
この水電池は、水を入れない限り乾電池のように放電してしまう事がなく、乾電池よりも長期保存が可能となり、
また電力が弱まった場合は、再度水を注入すれば何度かは使用できるようです。
水がない場合などでも、お酒やコーヒー、唾液などでも発電するとの事です。
また普通の乾電池は、処分する際に水銀が使われている事から環境問題の
悪役とされていますが、この水電池の材料は、すべて自然界のものを使用
しているので、燃えないゴミとして捨てられ環境にはやさしいものとなっています。
みなさんも、万一災害が起きた時の防災グッズの一品としてご用意してみては
いかがでしょうか?
日本協能電子株式会社 ホームページ
http://www.aps-j.jp/