水生生物による水質測定
私たちの生活に欠かせない水。そしてそのほとんどが川からの水を水源にしています。
川にはたくさんの生物が住んでいます。
そこで今回は、川に住んでいる生き物について、きれいな川にはどんな生き物が、
汚れている川にはどんな生き物が住んでいるのかを調べてみました。
川の中に住む生き物は、水の中に溶けている酸素の量(溶存酸素)と深い関係にあります。そしてその水に溶けている酸素の量は、 川の水温と川の汚れの程度によって変わり、水温が低いほどたくさんの酸素が水に溶け、 水温が高くなればなるほど酸素が水に溶ける量は少なくなります。
また、酸素は水中の植物によってもつくられていますが、 汚れている川では水中に溶けている酸素が細菌等によってたくさん使われることから、酸素の量が少なくなってしまいます。 酸素の量が少なくなるときれいな水に住む生物は住めなくなり、汚れたところの生物が多く見られるようになります。
このように、水の中に溶けている酸素の量とそこにすんでいる生物の関係から、その地点にすむ生物を調べることによって、 水質など川の環境の状態が分かります。川の環境の状態を私たちに教えてくれる生物のことを『指標生物』と言います。この指標生物は、 水の汚れに敏感なものの中から、目で見ることができる大きさで、日本全国に広く分布している生物をとりあげているそうです。
そしてその川に住んでいる指標生物によって水質を測定し4階級に分けています。(下図参照)
今回、指標生物についていろいろと調べたことにより、
改めて身近な川を私たち人間にとって良い状態を残すためには何をすべきか考えなくてはいけないなと思い知らされました。
みなさんのお近くの川にはどのような生き物がいて、どのくらいの水質なのか一度調べてみてはいかがでしょうか?