水や生活に役立つ雑学などをお伝えします
あじさいの不思議
あじさいの花の色を不思議に思った事はありませんか?
あじさいの花は初夏(梅雨時期)に咲き、梅雨のうっとうしい気持ちを癒してくれます。
開花当初は、薄みどりですが、だんだんと白色になり、青や赤などに変わっていきます。
このためか、あじさいの花言葉は「移り気」「心変わり」なんて言われているようです。あじさいの花の色は土壌によってかわり、
酸性土壌では青が強く、アルカリ性の土壌では赤が強く出るようです。ちなみに白いあじさいの場合は土壌の影響は受けないようです。
一般に花と言われている部分は装飾花で、本来 の花は 中心部で小さくめだちません。花びらに
見える部分は萼(がく)で、西洋あじさいは全部が装飾花に変化しています。
あじさいはもともと集真藍(あずさあい)といわれていたようで「真の藍色が集まった花」というような意味があるようです。
また、先日あじさいの葉を食べて中毒症状を起こすというニュースがありました。飲食店で季節感を出すために添えられた葉を食べてしまい、
吐き気やめまいなどを訴えたようです。あじさいの葉やつぼみ、根は青酸配糖体と呼ばれる有毒を含み、胃の中の消化酵素と反応することで、
青酸(シアン)が生成され、中毒症状を引き起こすそうです。
間違えても食べないで下さいね。
あじさいの葉にいるかたつむりでさえあじさいの葉は食べないようです。
この時期、日本各地であじさい祭りが行われています。
きれいなあじさいを見に出かけてみてはいかがですか・・・。
草津温泉 薬のいで湯
温泉の東大関 草津温泉
北は北海道から南は沖縄まで、全国には、数多くの温泉があります。
その数、なんと約2400ヶ所以上とも言われています。
地元群馬県は?
というと約26ヶ所の温泉地がありますが、その中でも全国的に有名
なのは、やはり何といっても草津温泉です。
↑湯温を下げるために設けられた無数の湯桶。 湯の花はここに沈殿した硫黄を乾燥させたもの
林羅 山の日本三名泉に数えられ江戸時代の温泉番付では、東大関(当時の最高位)にランク付けされた、 名実ともに日本を代表する名泉の一つです。
○泉質は、酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)(酸性低張性高温泉)
○効能は、神経痛・筋肉痛・糖尿病・冷え性・慢性婦人病・病後回復・動脈
硬化症など数多くあげられますが、草津の源泉はとくに「慢性皮膚病」によく効くといわれています。
源泉の数は約100ヶ所以上、巨大な源泉から毎分3万4千リットルの温泉が湧き出し、泉温は最高95.4℃、
平均50℃の高温泉を誇っています。
温泉街の中心に湧く草津温泉のシンボル湯畑は毎分4437リットルの湯が湧き出す町一番の源泉だそうです。
湯畑から引いた温泉を湯だまりで触れられる手湯や足湯などが楽しめます。
湯畑に並ぶ木桶は湧き出たばかりの高温の湯を通し、滝のように湯池に落としてから
旅館や外湯に配湯しています。
お土産として有名な「湯の花」はこの木桶に沈殿した硫黄を乾燥させた物で、2~3ヶ月での採取で、ほんの僅かな量しか採取されないそうです。
また湯畑の石柵に「草津に歩みし百人」、草津を訪れた偉人、著名人が刻名されています。その中には、源頼朝・小林一茶・
群馬県出身の現総理大臣の父、福田赳夫氏など、そうそうたる人物の名が連なっています。
皆さんがご存知の名前があるかも?一度訪れて見てはいかがでしょうか?
そして雪景色を見ながらの温泉で身も心もホット一息!
世界一?白根山の火口湖
アクアス総研のある群馬県には草津白根山という
標高2160mの成層火山があり、現在も火山活動が続いています。
白根山頂から眺めた景色
おびただしい数の山々が
連なっています
その草津白根山頂付近には、湯釜、水釜、涸釜と呼ばれる火口湖
があります。火口湖とは、火山の噴火で陥没した所に雨水等が溜まり
出来た湖の事です。
なかでも、湯釜は観光地として知られていますので、
ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
湯釜と言えば大変美しいエメラルドグリーンをしています。
しかし、湖水をコップにとって光に透かしてみても、グリーンではなく、
殆ど透明だそうです。
これは、湖水に溶けている鉄イオンと水に漂っている硫黄やその他
鉱物の微粒子の影響と考えられています。
これに太陽光が反射する際、特定の波長の光が吸収され、
湖がエメラルドグリーンに見えると考えられているそうです!!
その湯釜、大きさは直径約300m.、水深約30m.、水温約18℃ですが、
驚くべきはそのphです。
phとは水溶液の性質を示す単位で、0から14までの値があります。
ph7を中性とし、それ以下を酸性、それ以上をアルカリ性といいます。
湯釜のphは1.0前後あり、これほどまでに酸性なのは、
火山ガスに含まれる塩化水素や二酸化硫黄などが湯釜の地下で
地下水に溶け込み、塩酸や硫酸となった為と考えられています。
※胃酸はph1-2の強塩酸なので、湯釜と胃酸は同じくらいの酸性??
最近までは、世界一の酸性湖と言われていました。
ところが、12月20日の朝日新聞にこんな記事が掲載されました。
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000330712200001
残念ながら世界一ではなくなってしまった様ですが、
エメラルドグリーンの湖は一見の価値ありですので、
お近くにお越しの際は是非どうぞ。
(カンベ)
アメンボ赤いなあいうえお・・・
アクアス総研の会報誌タイトルにもなっている「アメンボ」。北原白秋の「アメンボ赤いなあいうえお・・・」は、 誰もが一度は聞いたことのある有名な詩ですね。
この詩にも登場する「アメンボ」。今の時期、池や田んぼ・川や水溜りでよく見かけることができますが、 水のあるところなら何処でもすむことが出来るのでしょうか?
実はそうではないようです。
えさがたくさんあり、休むための草があるところ。また、水位が安定していて油や洗剤の無いきれいな水に住んでいるのです。
アメンボの体は非常に軽く、水の表面張力を利用し浮いています。またアメンボの足の先には細かい毛がたくさん生えていて、
そこへ体から出た油分を塗りつけて水を弾きスイスイーっと泳いでいるのです。
そのため、洗剤などが溶けた汚れた水では、油分が弾かれず溺れてしまいます。
きれい な水でないと生息できないアメンボ、昨今の環境悪化や生活排水の汚染が影響し、
すでに絶滅危惧種となってしまった種類のアメンボもいるそうですよ。
まだあるアメンボの知られざる事実!?
調べていくうちにあまり知られていない事も分かりました!
アメンボは、あの、臭ぁい「カメムシ」の仲間なんです!また、アメンボのほとんどの種類には羽があり、空を飛ぶ事が出来ます。さらには、
水中に潜ったり、陸上を歩いたりも出来るんですよ。また、水中の草や石に産卵し、陸上の落ち葉の下や木の皮の下で越冬するそうです。
ちなみにアメンボの名前の由来ですが、カメムシの仲間と言うだけあってカメムシと同様に臭気を放つそうです。その臭いが『飴』 のような甘い臭いという事で、『飴ん坊』になったという説があります。アメンボの種類によっては、柑橘系だったり香水のようだったりとか。。 。
そんなアメンボが安心して生息できる世の中でいられるよう願います。
打ち水しようよ!
梅雨もそろそろ明け、夏本番となります。そこで今回は、打ち水について調べてみました。
打ち水とは、古くから伝わる伝統的な風習で、「道路などの埃を抑える効果がある」、また夏場に打ち水することにより、 撒いた水が蒸発することで熱を奪い、わずかではあるが「気温を下げる効果がある」そうです。
2003年より土木研究所(現独立行政法人)という研究機関が、
都市部のヒートアイランド対策から地球温暖化対策の一環として、一年でもっとも暑い日とされる「大暑(7月23日)」か ら、
その日を境に暑さが 和らぐとされる「処暑(8月23日)」までの期間、毎年打ち水大作戦を行っています。
今ではその輪が全国~世界へと広がっていっています。
そこで使われる水は、水道水を使うのではなくお風呂の残り水や雨水などの二次利用水を使うことがルールとなっています。
皆さんも地球のため、この機会に打ち水をしてみませんか?
(参考)打ち水大作戦
http://www.uchimizu.jp/
ホタルを見に行こうよ
ホタルを見に行こう。ホッホッほ~たる来いっ♪
夏の風物詩ホタル!この時期行きたくなるのがホタル祭りですね。
夜空に舞う幻想的な光に癒されに、、、、
小さい頃は家の中にホタルが入ってきて、部屋の電気を消してホタルを追っ かけたなんてこともあったのに、 今ではわざわざ見に行かないと見られなくなってしまいました。
ホタルの幼虫はカワニナという小さな巻貝を食べて成長します。カワニナは、きれい な川で 若干の有機ゴミがあるところ、つまり、 人里に近いキレイな水辺に生息します。しかし、農薬や小川のコンクリート化、乾田、自然の減少等でそのカワニナも減ってきてしまいました。 そのため、ホタルも前ほど見られなくなってきてしまったようです。
最近では、ホタルがすめる環境を取り戻そう、ホタル・カワニナを育てるという動きも多くみられるようになりました。 またホタルが身近に見られる環境になるといいですね。
余談ですが、ホタルは、済んでいるところで光り方が違うそうです。ゲンジボタルのオスが、 メスを探して飛んでいるときの西日本型と東日本型の発光パターンが違い、西日本では1・2ピカッ!東日本では1・2・3・4ピカッ! という感じで光るようです。
インターネットで調べてみてもホタルを見ながらの食事、ホタルが見られる宿、ホタルが見られる場所特集など沢山でてきます。 みなさんもホタルを見に出かけてみては・・・・?
(宿&スポット)
じゃらん:光の祭典 ホタルを見に行こう(ホタルスポットの近くの宿・鑑賞スポットなどがみられます)
http://www.jalan.net/jalan/doc/theme/hotaru/hotaru_index.html
るるぶ:全国ホタルに会えるスポット
http://www.rurubu.com/season/summer/hotaru/
(食事)
大阪:太閤園 http://www.taiko-en.com/index.html
東京:椿山荘 http://www.chinzanso.com/news/index_sp_hotaru.html
(参考資料)
朝倉川育水フォーラム http://www.asakuragawa.net/html/hotaru/food.html
水と珈琲の意外な関係
水には軟水と硬水があります。
2つの違いは、ミネラルの含有量によるもの。ミネラル分が少ないと軟らかく感じられ、
逆に多く含まれていると水の味が硬く感じられるという理由で、軟水・硬水と呼ばれるようになったそうです。
ご存知だと思いますが、日本の水の殆どは軟水で、ヨーロッパ・アメリカの水は硬水です。
ところで私は、毎日何杯か珈琲を飲んでいますが、軟水と硬水では味に違いがあるのでしょうか?調べてみたところ、 おもしろい結果が分かりました。
同じ豆でも軟水で入れると、まろやかな酸味の珈琲、硬水で入れると、苦味が強く酸味はあまり感じないそうです。
ちなみに、焙煎の度合いや珈琲豆の挽き方にも色々あり、味や風味のバリエーションを豊富にしてくれます。
珈琲焙煎は大きく分けると、浅煎り・中煎り・深煎りの3段階に分けられます。
浅煎り・・・苦味が少なく酸味を感じやすい
カフェインも深煎りより多い
中煎り・・・酸味が少なく、苦味の珈琲
深煎り・・・酸味はほとんどなく、苦味の珈琲
カフェインが少ない
冷めても美味しい、アイス珈琲に向く
いずれの珈琲も挽き方が粗すぎると味が薄くなり、細かすぎると味が濃くなるそうです。
軟水には軟水の特徴があり、硬水には硬水の特徴があります。同じ珈琲豆でも使う水によって、味わいが変わってくるわけですね!
その日の気分によって、飲み分けてみては如何ですか?
「蛇口」イコール「ヘビの口」
水を飲む時など、何気なくひねる蛇口。でも、何故「蛇の口」なんだろうと思ったことはありませんか?
水道が初めて日本に開設されたのは明治20年の横浜でした。当時は、各家庭に水道管は通っておらず、
道路の脇に設けられた共同で使う共用栓を利用していたようです。
当時の共用栓はほとんどがイギリスからの輸入品らしく、ヨーロッパでは水の守護神がライオンだったため、
その共用栓はライオンの形をしていたようです。現在でも横浜市内各所に獅子頭共用栓が残っています。
その共用栓が徐々に日本でも作られるようになり、次第に中国や日本の水の守護神である「龍」の形に変わり、いつしか「蛇」 になったのが現在の蛇口の由来なのだそうです。当時の正式名称は蛇体鉄柱式共用栓と言い、水の出るところ(吐水口)を蛇口と呼んだようです。
ところで、中国では、「蛇口」のことを水の守護神である龍から「竜頭」(正確には水(シュイ)竜頭(ロントウ))といいます。ちなみに、
日本では「竜頭(リュウズ)」は腕時計・懐中時計のぜんまいを巻き、針を動かすためのつまみのことを指しますね。
国によって呼び名も意味もそれぞれ違うのが興味深いですよね。
また、日本の蛇口には別の呼び名もあることのお気づきですか?
お風呂の切り替えレバーのところに「シャワー」「カラン」と書いてあるのを良く見かけますが、「カラン?」と思ったことありませんか?
実はこの「カラン」、オランダ語の蛇口「クラーン」からきているんですって!「クラーン」とは、オランダでは鶴の意味、
長い管が鶴の首に似ているからなのでしょうね?
現在の蛇口は、シンプルなものからアンティーク調のおしゃれな蛇口がたくさんあり、ライオン・蛇・竜・ 鶴に似つかないかも知れませんが、本当に蛇や鶴の形をしている蛇口があったらおもしろいかも????
参考資料及び写真
http://www.city.yokohama.jp/me/suidou/ja/press/press20070202-2.html
http://www.city.kawasaki.jp/80/80syomu/home/kidsall/kids2/japanese.htm
http://www.vill.doshi.yamanashi.jp/yokohama.htm
ちょっと気になる三択クイズ
問題)
親しい間柄なのによそよそしかったりすると、「水くさいなぁ。。。」なんて言いますが、本来、水自体は無味無臭なものですよね。それでは、
「水くさい」の水は、どんな水のことでしょう?
①化粧用の水 ②お料理用の水 ③お風呂用の水
人情が薄かったり、他人行儀だったりするときに使われる「水くさい」という言葉ですが、文字だけ見ると「水」+「くさい」で、 あたかも水が臭うような感じがしますよね。だけどこれは、水が腐っている状態から発達した言葉ではないようです。
もともと「水くさい」というのは、江戸時代の大阪弁で、料理の塩気などが足りないことをいい、「水っぽい」とか「味が薄い」 という意味に使われていたそうです。
料理にとって塩気はとても大切。塩気が薄いと味はぼやけ、食べる人もがっかりしてしまいます。そこから「塩気のうすい料理は、 つくる人の愛情が足りない」=「情けが薄い」という意味になり、「他人行儀」という意味に転じたそうです。
答え) ②が正解でした。皆さま分かりましたか?
僕たち水中『擬似家族』
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イソギンチャクを住処にしている仲むつまじいクマノミ一家。ディズニー映画『ファインディング・ニモ』公開後、
一躍人気者になりましたね。皆さんも一度は写真やイラストを目にした事があるのではないでしょうか?
イソギンチャク付近に産んだ卵をかいがいしく世話する親クマノミの姿は微笑ましいものです。卵に新鮮な水を送ったり、
ゴミなど汚れを取り除いたりするのはお父さんクマノミの仕事です。お母さんクマノミは、外敵から卵を守ります。
お母さんの方が強い??
そう。クマノ ミファミリ ーは 一番からだの大きいものがメス、二番目に大きいものがオスです。この二匹がペアとなり、産卵します。
三番目以降はオスでもメスでもありません。そして、メスが死んでしまったりいなくなってしまったら、二番目に大きかったオスがメスに、
三番目に大きかったものがオスとなり、ペアになるそうです。
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それからもうひとつ。クマノミ一家は大変仲良さそうに見えますが、実はまったく血縁関係はありません。これは、
クマノミの住処であるイソギンチャクと関係があります。 イソギンチャクは刺胞と呼ばれる毒を持っています。
クマノミの体の粘膜にはこの刺胞に対する免疫がある為、イソギンチャクに住む事ができます。
しかし産まれたばかりの赤ちゃんクマノミにはまだ免疫がありません。そこで2週間程浮遊生活を送り、適当なイソギンチャクへ定着します。
産まれたイソギンチャクへ帰ってくる確立はほぼありません。
というわけで、仲むつまじいクマノミ一家は赤の他人の集まりなのです。