「とどのつまり」って?
日本では江戸時代まで、武士や学者は元服(現在の成人)を迎えると
名前を幼名から大人の名前に変え、着物も成人の服に変え、
お祝いする風習がありました。
また出世の際には身分に適した名前に改名する習慣があったそうです。
それにちなんで、稚魚から成魚への成長に伴い異なった名称を持つ魚を
出世魚と呼びます。
出世魚は、縁起の良い魚として門出やお祝い事の席で好んで使われています。
出世魚の代表格といえば、ブリが思い浮かびますが、
地方によってさまざまな呼び名があるようです。
ブリ
関東地方 ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ
関西地方 ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ
北陸地方 コヅクラ→フクラギ→ガンド→ブリ
他に有名な出世魚をあげてみます。
スズキ
セイゴ→フッコ→スズキ→オオタロウ
ボラ
オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
とどのつまりの「とど」とはボラのこと。
ボラは成長とともに呼び名が変わっていきますが、
最終的にはトドになることから、「結局」「行きつくところ」を意味する
とどのつまりの語源とされています。
投稿者 アクアス総研 : 2012年11月 1日 09:34