魚は寝るの?
私たち人間には睡眠が欠かせませんが、魚はどうでしょう?
わかりやすくまぶたを閉じて・・・
ということはありませんが、もちろん魚も寝ます。
眠るというより体を休めるという言い方が適当かもしれません。
その寝姿も様々です。
マグロやカツオなど回遊魚の一部は、
泳ぐことを止めると死んでしまうと聞いたことはありませんか?
これは、口を開け、高速で泳ぐことにより海水を取り込み、
エラを通して水中の酸素を取り入れているからです。
そのため泳ぐことを止めると窒息死してしまいます。
では、どうやって寝るのでしょう?
答えは泳ぎながら寝ます。
泳ぐスピードを変え、比較的ゆっくり泳ぎ体を休めているようです。
砂に潜って眠る魚がいます。
なかでもベラの仲間は規則正しく、
日が暮れると砂に潜り込み日の出まで休みます。
普段は鮮やかな黄色が印象的なチョウチョウウオの仲間や、
青色のタカサゴの仲間などは捕食者から身を守るため
寝る時は体色を地味な色へと変化させます。
ブダイの仲間は口からゼリー状の粘膜を出して寝袋をつくり、
その中で寝ます。
これは自分の匂いを消して夜行性の敵から身を守るため、
あるいは寄生虫を防ぐためと言われています。
小さなカワハギの仲間は、寝ている間に流されないよう
尖った口で海藻などをくわえて寝ます。
無防備な睡眠時は最も外敵に襲われやすいため、
どの魚も様々な工夫をし、身を守っています。
投稿者 アクアス総研 : 2012年3月 1日 09:32