鍾乳洞
鍾乳洞とは・・・ .
石灰岩に形成された洞窟(石灰洞)の事で、石灰岩が雨水や地下水などで侵食され、
とても長い年月をかけて出来た洞窟を鍾乳洞と言います。
鍾乳洞は、石灰岩をもとに水から創り出された美しい芸術作品と言われています。
● 鍾乳洞が出来るまで
海中にいた有孔虫、海ゆり、サンゴなどの石灰質を
骨格とする生物の遺骸で出来た地層が石灰岩となり、
そして地殻の変動により石灰岩が隆起し陸地となります。
そこへ大気中の二酸化炭素(CO2)を取り込んだ酸性の雨が降ります。
そして雨は岩の小さな割れ目や断層に沿ってしみ込みます。
しみ込んでいった雨水が石灰岩で出来た地層にたどり着き、
二酸化炭素(CO2)を含んだ雨水によって少しずつ石灰岩を溶かしていきます。
やがて石灰岩が溶けて出来た空洞が大きくなっていき、
何万年もの長い年月を経て人間が入れるくらいの大きな空洞となり、
鍾乳洞が出来ます。
● 鍾乳石
鍾乳石とは、石灰分を豊富に溶し込んだ水が、
地層のすき間を通って洞窟内にしみ出します。
そして、天井からしたたり落ちる際に少しだけ水分が蒸発し、
ほんのわずかな量の石灰分が再結晶化します。
その石灰分が次第につららのように成長し、鍾乳石となります。
また、天井から落ちたしずくが洞窟の底に落ちた地点でも
再結晶化が起きるので、そこには次第に石灰分が盛り上がって、
それが高く成長をしたものを石筍(せきじゅん)。
上から成長した鍾乳石と下から伸び上がった石筍が
繋がってしまうと石柱(せきちゅう)と呼びます。
鍾乳石が1cm成長するのに約70年、
石筍は約130年の時間を要するとされています。
※私達の地元、群馬県にある小平鍾乳洞です。
この何万年もの歳月をかけて造られた芸術品、
もう一度詳しく調べてから鍾乳洞に行ってみてはいかがでしょうか?
何かすごいものを感じるかも!?