世界一?白根山の火口湖
アクアス総研のある群馬県には草津白根山という
標高2160mの成層火山があり、現在も火山活動が続いています。
白根山頂から眺めた景色
おびただしい数の山々が
連なっています
その草津白根山頂付近には、湯釜、水釜、涸釜と呼ばれる火口湖
があります。火口湖とは、火山の噴火で陥没した所に雨水等が溜まり
出来た湖の事です。
なかでも、湯釜は観光地として知られていますので、
ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
湯釜と言えば大変美しいエメラルドグリーンをしています。
しかし、湖水をコップにとって光に透かしてみても、グリーンではなく、
殆ど透明だそうです。
これは、湖水に溶けている鉄イオンと水に漂っている硫黄やその他
鉱物の微粒子の影響と考えられています。
これに太陽光が反射する際、特定の波長の光が吸収され、
湖がエメラルドグリーンに見えると考えられているそうです!!
その湯釜、大きさは直径約300m.、水深約30m.、水温約18℃ですが、
驚くべきはそのphです。
phとは水溶液の性質を示す単位で、0から14までの値があります。
ph7を中性とし、それ以下を酸性、それ以上をアルカリ性といいます。
湯釜のphは1.0前後あり、これほどまでに酸性なのは、
火山ガスに含まれる塩化水素や二酸化硫黄などが湯釜の地下で
地下水に溶け込み、塩酸や硫酸となった為と考えられています。
※胃酸はph1-2の強塩酸なので、湯釜と胃酸は同じくらいの酸性??
最近までは、世界一の酸性湖と言われていました。
ところが、12月20日の朝日新聞にこんな記事が掲載されました。
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000330712200001
残念ながら世界一ではなくなってしまった様ですが、
エメラルドグリーンの湖は一見の価値ありですので、
お近くにお越しの際は是非どうぞ。
(カンベ)