水道水の源 水の浄化・殺菌の仕組みとは?
水道水の源は大きく分けて3つの系統からなります。
多くは地表水と言われる河川・小沼・ダム湖からくるもの、
次に伏流水と言われる河底の砂利層を流れるもの、
最後に地表面の下を流れる、地下水や井戸水などから成り立っています。
昔は川の水や井戸水を直接、水道として使用していたことから、
水源汚染を原因とする赤痢、コレラ等の感染症を多く引き起こす事態へ。
それを受け、明治以降には浄水場で浄化と殺菌がされることになりました。
現在の塩素消毒による水道の由来でもあります。
「水の浄化」と「殺菌の仕組み」
浄水場での取水の大半は河川から。数字は70%以上に及びます。
とりいれた原水は、最初に沈砂池で大きなごみや砂を沈殿させ、
次に塩素を注入。
水に含まれるアンモニア、マンガン、鉄、等を塩素により酸化させて除去するためです。
次は凝集剤であるポリ塩化アルミニウムなどを加え水の濁りを凝集・沈殿させた後に
ろ過池の砂や砂利の層で濾し、さらにきれいにします。
最後に、消毒として再び塩素を注入したあと、排水池にいったん貯めて
水の圧力や量を調整して、家庭や学校に送ります。
このように2度に渡って大量の塩素が投入されています。
日本の水道水質が衛生的に世界でも安全と言われるゆえんでもあります。
投稿者 アクアス総研 : 2012年4月12日 10:52