水うちわ
みなさん、水うちわってご存知ですか?
何か聞いただけでも涼しくなりそうな響きですよね~。
最近テレビや雑誌でも話題となっているようです。
岐阜の伝統工芸品"岐阜うちわ"とは、漆を使った「塗りうちわ」、
柿渋を用いてつくる「渋うちわ」、そしてもうひとつ「水うちわ」があります。
その水うちわの特徴は、美濃手漉き和紙、 雁皮紙(がんぴし)
という薄い紙をうちわの 竹の部分に貼り、 専用のニスを塗って
仕上げるそうです。
水うちわの魅力は何と言っても透明で透き 通るような美しさです。
その美しさの秘密は雁皮紙にあるようですが、雁皮紙とは雁皮と
いう植物の皮からつくる手漉き美濃和紙のことで、和紙の材料と
して良く知られる楮よりもさらに繊維が細いので、強くて薄く透きとおった和紙を作ることができるようです。
そして、ニスを塗ることで透明感がでて涼しげなうちわになるそう
です。見た目が透けているのと、昔は水につけて気化熱で涼むと
いう方法で涼をとったことから「水うちわ」と名がついたとの説もあるそうです。
また、水にぬれても破れにくいため昔は、鵜飼を船の上から見物しながら、水うちわを長良川の水に浸しあおぎ、 楽しんだと言われています。
そんな光景を想像するだけでも、涼しさを感じられますよね~。
残念なことに、風情があるこのうちわも雁皮紙の需要の低下、雁皮紙が
美濃市で漉かれなくなったことなどが原因で一度生産が途切れてしまったとか!
しかし今では、岐阜の伝統工芸でもある水うちわを復活させようという
地元の企業、若手職人さん達の努力によって、十数年ぶりに生産される
ようになったそうです。
こうした伝統工芸品が若い人達に引き継がれていくことは、大変嬉しいことですね!
これからの時期、花火見物、お祭りなどで浴衣を着て、手には水うちわ(^^♪
なんとも涼しい気分になりますよね。
扇風機やエアコンに頼りがちですが・・・
今年の夏は、水うちわで、ちょっとクールなエコ気分なんていかがですか?(*^_^*)
(参考資料)http://www.iedashikou.com/