ミネラルウォーターどう飲む?
朝日新聞の「生活面」、気になる飲み水シリーズ第5回。
ボトルに入ったミネラルウォーター。一昔前までは、ガソリンよりも高い「水を買う」なんていうことに驚きと抵抗を感じていましたよね。
でも今では、とても身近な存在になりました。
ミネラルウォーターについて、朝日新聞掲載の一部を抜粋してご紹介いたします。
朝日新聞 2007/8/31掲載
(抜粋記事)
硬度別に、さまざまな使い道
ミネラルウォーターの売れ行きは右肩上がり。06年の国内生産量と輸入量は235万リットルで、10年前の3.7倍に増えている。 国民1人が1ヶ月に平均1.5リットルずつ飲んでいる計算になる。
しかし、値段は水道水の千倍するものもある。せっかくなら特徴を知り、効果的に使いたい。その目安のひとつが、 カルシウムとマグネシウムの量を示す硬度だ。国産は硬度60以下の軟水が大半だが、欧米産は120以上の硬水が多い。
一般的に軟水は口当たりがよく、炊飯を含めた和食の料理に合う。一方、カルシウムには肉をやわらかくする効果があるため、 ビーフシチューなどには硬度300以下程度の硬水がいいと言われる。
高度の計算は案外、簡単だ。商品に表記された栄養成分を見て、1リットル中のカルシウム量の2.5倍とマグネシウム量の4. 1倍を足せばいい。例えばともに10mgなら硬度は66になる。
そこで気付くのが、国産に軟水が多いということはミネラルが少ないということ。水道水の方がミネラルが多い場合もある。 つまり国産を買うことは、ミネラルではなく、美味しさを求めること。そう理解した方がいいかも知れない。ダイエット中などで栄養が不足しがちなとき、ミネラルを補おうと、硬度1000を越す非常に「硬い」水を飲む人もいる。 こうした水なら、毎日2~3リットル飲めば、数字上はカルシウムなどの1日の摂取基準を満たすこともできる。だが、 厚生労働省生活習慣病対策室は「栄養摂取の基本は様々な食品を食べること」と指摘する。また、硬水は飲みなれていない人や乳幼児の場合、 おなかをこわすことがあるので要注意だ。